こんにちは。スタッフの鈴木です。
実は私、絵画を見ることや描くことがとても好きでございます。
こちらの記事では、私が美術館巡りや文献等、今までの経験で知った画家に
まつわるちょっとした豆知識を綴って参ります。
今回はダ・ヴィンチ編Part6です。
【ダ・ヴィンチの発明】について触れて参ります。
【ダ・ヴィンチの発明】
数々の発明を行ったダ・ヴィンチでしたが、これは必要に迫られて行った発明と
されています。
ダ・ヴィンチの納得できるまで作品が完成しないという完璧主義者的な性格によって、
依頼をしても作品が完成しないという悪い噂が広まってしまい、なかなか作品の
依頼が来なくなってしまいました。
1480年、ローマ教皇シクトゥス4世はイタリア全土にいる数多の優れた画家たちを
システィーナ礼拝堂へ招集するも、同じイタリアにいたはずのダ・ヴィンチは招待されませんでした。
(※システィーナ礼拝堂には、天井画として描いたミケランジェロの『最後の審判』のほか、
その横に壁画が大量に描かれており、これが当時招集されたボッティチェリや、
ギルランダイオといったイタリア各地の画家たちが描いた作品とされております。)
そこでダ・ヴィンチは、当時のミラノを統治していたミラノ公の
ルドヴィーコ・スフォルツァ(通称:イル・モーロ)へ以下のような手紙を送ります。
「大公閣下
私は兵器の大家であり製作者であると自負するすべての人が行ったところを
これまでツブサに観察して参りましたが、どれも普通です。
それに対して私は他の人が作ったことがないような兵器を作ることができます。
とはいえ、他の人たちを中傷することは性に合わないため、
ほんのわずかですが、私の秘密を以下にお教えいたしましょう。
以下に述べる内容について、ご希望とあれば、いつでも馳せ参じてご覧に入れましょう。
1、軽くて丈夫で運べる橋
2、お城の堀にある水を抜く装置
3、大砲が届かないような要塞や障害を徹底的に破壊する軍事的知識
4、運びやすくて、雨のごとく弾を降らせる大砲
9、どんな攻撃にも耐えることができる船(※なぜか急に9番)
5、川やトンネルを掘る技術
6、安全に敵を制圧できる戦車
7、便利な大砲
8、今までにない投石器
10、戦争がない平和なときには建築・水理・絵画・彫刻に関しては、
誰にも引けをとらないため、スフォルツァ家の栄光を永遠のものとする
騎馬像も作ります。」
当時のイタリアは小さな国にたくさん分かれており、お互いに戦争を起こしたり、
フランスや神聖ローマ帝国が攻め入ってきたりしていたことから、軍事技術者は
非常に重要な人材として求められていた職でした。そこでダ・ヴィンチは自らを
軍事技術者と名乗り、手紙を書き、ミラノ公はダ・ヴィンチを軍事技術者として採用。
ところが当然ダ・ヴィンチは軍事兵器など一度も作ったことがなく、辻褄合わせの発明品が
大量に設計されます。
では、どのような発明品が設計されたのか。次回は【ダ・ヴィンチの発明2】を掲載いたします。
(これは実際にダ・ヴィンチがミラノ公に送った手紙です。
ダ・ヴィンチは左利きだから鏡文字で書く、ともされていますが、
この手紙についてはミラノ公にしっかり見てもらうために通常文字で書かれています。)
【ダ・ヴィンチ編】
1、【『モナ・リザ』】
2、【『モナ・リザ』の真相】
3、【『最後の晩餐』】
4、【挑戦と失敗】
5、【挑戦と失敗2】
リンク集
1、話の種になる(かもしれない)雑学(画家編)_リンク集(ゴッホ編〜モネ編)
2、話の種になる(かもしれない)雑学(画家編)_リンク集(ルノワール編〜)
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